写真は岡崎の岩津町にある吊刹「円福寺《境内にそびえるクスの巨樹です。樹高17m、幹回り4m、枝張り30mのとても美しい樹形をしています。樹齢は300年以上と言われ岡崎の天然記念物に指定されています。
防虫剤に使われる樟脳をふくむため、虫がつきにくいのでしょうか、クスの木は大きくて長生きの木が多いです。円福寺からすぐの天神橋で矢作川を渡ってすぐの八柱神社(以前2005年1月号でご紹介)の神様もクスの木でした。薬の語源はクスの木だとの説もあるようです。
材木としては、若干ねじれや曲がり、割れ等が出やすく建築で長尺材としては余り使われないのですが、彫刻材としては良く使われています。この円福寺の山門も見事な鯉の彫刻がほどこされており、作はなんと「左甚五郎《と伝えられています。樹の脇には大変立派な鐘楼もあり、大晦日には除夜の鐘が響いていたと思われます。浄土宗のとても大きなお寺です。
近いので、是非お立ち寄りください。
(あまの)