今回の紹介は、豊田市葛沢の『堂庭(どうにわ)のスギ』です。 樹齢は不明なのですが、目通り約8.6m、樹高38mです。 天然記念物には指定されておりませんが、異様な姿は、ダイナミックで、たくましさを感じさせます。 幹のうねりはまるで両足を踏ん張り、荒々しく立ち尽くす人間の姿のように見えます。 でも急な石段を登って背後から見るとガラッと姿が変わります。 見応えがある樹なのに、天然記念物指定されていないのが不思議なくらいです。 堂庭と名付けられたのは、樹の下にある薬師堂の庭にあるからと言われています。 石段の上をあがると、鳥居はありませんが、失物が見つかるという稲荷神社です。 是非、その力強い姿を見に行ってください。(すぎうら)
【道案内】 豊田市街(名古屋)方面から国道153号(飯田街道)を香嵐渓方面に進み香嵐渓の信号を過ぎて国道420号へと右折します。 しばらく川並に進み、賀茂水力発電所を通過し、大手橋の手前をUターン気味に山道へ入ります。 しばらくすると葛沢(つづらさわ)の集落です。 集落入口の左手に、この大きな杉の樹があります。 〔豊田市葛沢町 薬師堂〕
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