今月は知立市にある『万福寺のイブキ』を紹介します。
愛知県指定の天然記念物で、樹高15m、目通り幹回り2.6m、根回り2.8m、樹齢500年以上と西三河最大です。
「イブキ」はヒノキ科で材質は強く、硬く、粘りがあります。
床柱、彫刻用などに用いられますが、量が少なく希少価値の高い材です。
光沢があり、香りもよく、心材(赤身)は紫褐色、辺材(白太)は黄白色で、コントラストが美しいです。
杢も独特な模様で、ねじれやうねりのような木目も魅力的です。
「イブキ」は庭木や生け垣として栽培されていて、あちらこちらで見られます。
境内には他に知立市指定の天然記念物「ソテツ」もあります。 こちらも樹齢500年、根回り4mと立派な姿が見られます。 (すぎうら)
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