豊川市にある『観音寺の大楠』を紹介します。
幹周8.7m、樹高20m、地上すれすれの根回りは13.2mもあり、樹齢約900年の大楠です。
片側の外観を見て立派だと思っていたら、反対側の主幹の半分が空洞の状態です。
とても元気な姿からは想像できませんでした。
落雷で自然発火して主幹の半分が焼け、お寺も類焼してしまったようです。
言い伝えでは、その時に樹中から白蛇があらわれたので、蛇不動妙王の石祠がつくられ、祀られたとのことです。
まるで大楠が祠を守るように見えます。
また、道路に隣接しているからか、根が切られた痕跡が残っています。
観音寺には墓地もあり、人と大樹の共存でやむなくの処置だったのかも知れませんね。 (すぎうら)
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