三重県鈴鹿市の『長太(なご)の大樟』をご紹介します。
三重県指定天然記念物で、樹高23m、 目通り幹周8.2m、枝張り東西32m、南北34m、樹齢は不明と案内板にありましたが、推定1000年と言われています。
田んぼに囲まれ平野にポツンとそびえているので、国道23号線や近鉄電車からもその姿が見えます。
伊勢湾台風の時に大きな被害を受け、東側の枝を失い、傾いたような姿をしていますが、以前は美しい樹形だったそうです。
私は今の姿のほうが、風に吹かれている様で、迫力がさらに増してかっこいいなと思います。
今まで数々のクスの樹を見てきましたが、まるでアフリカの広大な大地にある樹を見ているかのようです。
かつて、ここに大木神社があったそうですが、明治時の神社合祠令で移転し、ご神木のクスだけがここに残りました。
一時期、葉つきが悪くなったことがあり、大くす保存会の手で土壌改良や根元にワラを敷くなど大切に保護管理されています。
鈴鹿方面にお出かけの際は、ちょっと寄り道して是非、見に行ってくださいね。(すぎうら)
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