2009年12月号 | 屋久杉 | Vol.02 |
屋久島の 魅力に迫る! その2
屋久杉
「ユネスコ」の「世界自然遺産」に登録された「屋久島」。その島の象徴ともいえる「屋久杉」は、現地では樹齢1000年以上のものを「屋久杉」、そして、樹齢1000年以下の木を「小杉」と呼んでいる。樹齢数百年
でもまだ、「若い」と子供扱いにされているほどの世界でも珍しい、長寿の木です。 ちなみに、内地の杉材は300~400年で大径木・老木とされています。
大昔は信仰の対象となっていた為、伐られることのなかった「屋久杉」は、500年余り前から伐採されるようになり、江戸時代の幕末までに5~7割もの屋久杉が伐られたとされています。その後も伐採が続き、27年前より国の政策によって立木の伐採は禁止され、以来、土埋木(どまいぼく)と
呼ばれる、過去に伐採して残った根株部分や、台風などで倒れた倒木のみ伐り出すことが許可されています。
しかし現在、「土埋木」も、ほとんど伐り尽くし、関係者によれば、あと3年で無くなる状況だといいます。今後、事実上、屋久杉が枯渇する前提で、今あるもの=この貴重な資源をより有効に、捨てるところなく、完全活用することが、業界の、そして当社の「使命」であると考えています。
写真は 山から伐り出した土埋木 屋久島安房港 木材置場にて |
代表取締役 八田欣也
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