2010年04月号 | 『 切り株なのになぜこんなに大きいの? 』 | Vol.06 |
屋久島の 魅力に迫る! その6
『 切り株なのになぜこんなに大きいの?』
山奥でひっそり眠る屋久杉。
なぜ?こんなに高さのある切り株になっているのか? それは・・・
前号でお伝えしたように、屋久杉は、江戸時代には年貢として納める平木(ひらぎ)を採る目的で、200年間以上も伐採され続けてきました。
薪状のものを割いて作り、屋根材料として使う「平木」は、木目が平行なものが良材とされ、幹の真っすぐの部分(直材)を使うため、地面に近い根を張ろうと大きく広がった部分は、木目が複雑となり、平木用としては
不適当とされていました。
この理由で、地面から2~3mの高い位置から上を伐採していたので、大きな切り株が森に取り残されることとなったのです。
現在、それらを適度な大きさに山で伐り刻み、里へ搬出してきています。
屋久島の 魅力に迫る! 『 番外編』
「屋久杉原木」が大量に入荷しました
ただし・・・
「土埋木」といって、山奥に残った「切り株」や「風倒木」を持ってきているため、どれも形がいびつで、いわゆる欠点も多い「難物」ぞろい。
難点が多い材であるだけに 製材をする段階で、そうとう頭を悩ますことと思われます。
したがって、今後、社内の各工程(製材→乾燥→加工→仕上)における「知恵の結集」がより良い製品へのキーポイントとなります。
代表取締役 八田欣也
|