屋久島の 魅力に迫る! その16『 屋久杉に宿る生命』
屋久島の原始の森の中に一歩踏み込んでいくと、屋久杉の巨木の周りに巻きつく幾多の樹々や、足元に芽吹く小さな実生など様々な植物が発する息吹を感じ取ることができます。 こうして、これらの生命が代々再生を繰り返し、太古の森として受け継がれていきます。
着生 森の中の屋久杉の巨木周辺は保水力の高い苔に覆われていることが多く、そこに飛んできた他の樹木の種子が付着し、それが発芽します。 そして永年の間には巨木を覆い尽くすほどのたくさんの植物が育つことになります。 これを着生といいますが、樹齢3000年の紀元杉には、ナナカマド・ヒノキ・ヤマグルマ・サクラ・ツツジなど、なんと19種類の植物が着生しています。 なお、「着生」とは巨木にただ根が絡みついているもので、「寄生」して栄養をもらっているわけではありません。
倒木更新 杉は光が当たらない暗い森の中では大きく成長できませんが、昨年の「翁杉」のように、年を経た巨木が台風などで倒れて明るい場所ができると、倒れた杉の幹の上に新たな杉が育ち大きくなる現象のことを言います。
切り株更新 倒木更新と同様の現象で、江戸時代以降に屋久杉が伐採された後、光がさすようになった切り株の上に、種子が落ち次世代の若い杉が芽生え生長していくものです。
代表取締役 八田欣也
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