2011年06月号 Vol.20
木霊(こだま)

屋久島の 魅力に迫る! その20
屋久島の人々: アセンス工房


愛媛県生まれのオーナー・山田圭一さんは、27歳の時、勤務先のあった三重県鈴鹿にて、機械設計のサラリーマンから「木工の世界」へと転身した。
その3年後の1993年・30歳の時に屋久島へやってきた。
そのきっかけは、・・・




「島では、貴重な屋久杉の端材が捨てられている。それをどうにかできないだろうか?」という知人からの相談があり、実際、島に来て驚いた。
まだ工夫し、細工すれば使える屋久杉が次々と捨てられ、燃やされている。
「あぁ、もったいない!」・・それが理由だった。
そして今
「屋久杉という資源はもう1~2年で枯渇することが分かっています。
それにいつまでもしがみついていては若い作り手の未来はありません。
将来を考え、今では、千年以上の樹齢を持つ奥の山で自然に育った「屋久杉」でなく、この島を愛する人の手で植林をし育てられた「里山」の「地杉:ぢすぎ」を使うことにこだわっている。」

このように、彼の想いは明快だ。
過去からの贈り物「屋久杉」に甘えることなく、未来に向けて自分たちが育てた杉を材料とする継続可能な作品づくりをしていきたいというのだ。

そんな彼の屋久島を愛する気持ちを応援したい。








代表取締役 八田欣也




      


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