2011年09月号 Vol.23
木霊(こだま)

屋久島の 魅力に迫る! その23
島外不出の酒: 三岳・愛子


今回はお酒の話。南九州・鹿児島地方では「お酒」と言えば日本酒ではなく、「焼酎」のことをさし、酒の席には必ず「芋焼酎」が登場します。

そして屋久島での圧倒的な人気銘柄は「三岳」。これは日本名水百選の中でも屈指の名水として有名な屋久島の水と「黄金千貫」という芋を使い、屋久島町安房にある「三岳酒造」で作られています。
名前は、屋久島の代表的な三高峰である、宮之浦岳(1935m)と永田岳(1886m)、そして栗生岳(1876m)の三山を指しています。
そもそも屋久島では「山岳信仰」というものがありこの三山を古くから山岳信仰の対象の山として崇め「五穀豊穣」・「無病息災」等を祈る対象としてきました。



この焼酎「三岳」は、島民の暮らしにも深く入り込んでおり、集落の伝統行事に奉られる「御神酒」は、今も昔も「三岳」と決まっており、「岳参り」や「お祭り」、集落みんなで行う「草刈り」や「運動会」「寄合い」の後にも絶対に欠かせないもの になっています。
村の空き瓶回収日に集まる一升瓶の8~9割はこの「三岳」というのですからその人気ぶりが窺われます。その島内での人気と、限られた生産量のため、年中品薄状態の「島外不出の酒」とも言われています。
ちなみに、飲み方は、甘みがひろがり、香りが引き立つお湯割り(6:4)がおすすめです。



三岳酒造でつくられている焼酎にはもう一つ、人気の焼酎があります。
「愛子」といいますが、三岳と同様、山岳信仰の対象である愛子岳(1235m)からとった名前で、天皇家に「愛子様」が誕生された2000年に発売し、これを皇太子妃殿下へ献上されたことから話題を呼びました。
その後、地元でも人気絶大。今でもプレミア価格が付く貴重品でもあります。



代表取締役 八田欣也




      


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