屋久島の 魅力に迫る! その30 -- 「 屋久杉の杢 3 」 --
泡瘤( あわこぶ) 屋久杉の杢目には、さまざまな希少なものがあり、これまでもいくつかご紹介してきましたが、その中でも「極めつけ」はこの「泡瘤( あわこぶ)」。珍木中の珍木であり、「複雑怪奇?」な柄を持っています。
これは、丸太の一部が盛り上がり、大きなコブ状になったところから採れます。 樹にできたコブですから、「デキモノ・病気」に類するものだと思いますが、その原因などは不明です。 断面は見ての通り、特異な珍しい紋様になっています。 屋久杉が大好きな人たちの中には、この独特な柄に惚れ込み、泡瘤で出来た製品( お盆、壷、器、万年筆など) を専門で買い求めるマニアックなコレクターも存在するほどです。 この泡瘤製品は、柄の面白さと、珍しく貴重であることから人気があり、普通の柄で出来たものと比べ数倍から数十倍の価格が付けられています。
つまり、泡瘤付きの原木( 丸太) も貴重品であり高価です。 そのため、通常屋久杉の森林は林野庁の管理下で厳重に管理はされているはずですが、時として「盗人」が山に忍び込み、高価な瘤部分を削りとってきて、一塊( ひとかたまり) 数万~数十万の価格で「盗品取引」がされているという噂もあります。
代表取締役 八田 欣也
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