屋久島の 魅力に迫る! その33 -- 「 屋久杉の難点:目まわり 」 --
「目まわり」とは、年輪に沿って生じる円周状の割れのこと。 樹が立っているときに台風など強い風に激しく揺すられた影響で木材繊維が分離してしまうために起こります。 これは他の樹種でも見られ屋久杉特有のものというわけではありませんが、屋久島は毎年必ず台風に襲われるコースにあるため、屋久杉に「目まわり」の発生する頻度は高いといえます。
さて、厄介なのは、丸太を製材した際、この目まわり部分にかかると写真のように板からくり抜かれたような形状で分離してしまうことです。 しかもこの割れは直線でなく内部に回りながら入り込んでいるため、その部分の接着が極めて難しく、家具材・建築用材には使いづらくなり、屋久杉を加工する上での「難点」となっています。
代表取締役 八田 欣也
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