屋久島の 魅力に迫る! その34 -- 屋久杉の模様? 入り皮(いりかわ) --
屋久杉に限ったことではないのですが、本来、樹の表面にある皮の部分が内部にめり込んだ状態のものを、「入り皮(いりかわ)」と呼んでいます。 成長過程で木材の樹幹が損傷を受け、その傷ついた部分を残したまま、皮を巻き込む形で周囲の組織が成長することで形成されます。 屋久杉の場合、長い年月をかけ成長しているため表皮からずっと奥、芯に近いところからひょっこり入り皮が出てくることもしばしばあります。 数百年も前にできた「入り皮」であり、それだけの長い年月、年輪の中に包み込まれていたことになります。
写真で見ていただくように、普通は「入り皮=欠点」といわれるものでも、熟成した細かい年輪の中にこうして現われると、老木の持つ複雑な模様の中の「アクセント」のように感じられます。
代表取締役 八田 欣也
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