屋久島の 魅力に迫る! 番外編 -- 亜熱帯の屋久島 --
いざ!世界自然遺産・屋久杉・原生林の森・屋久猿・鹿・・・・ まだ薄暗い早朝での出発。 家からJRと名鉄を利用してセントレアへ向かう途中、だんだんと夜が明けてくると同時に私のわくわく感も高まっていきました。 セントレアから鹿児島空港まで、飛行機でひとっ飛び。 鹿児島空港からは、空港リムジンバスで鹿児島港の高速船旅客ターミナルに移動。 閑散期だからか団体客など乗客も少なくて快適でした。船の中から間近に桜島を眺め、港を出港して1時間45分で屋久島の宮之浦港へ到着しました。 宮之浦港に降り立ち、あれ?!ここ海だよね。島だよね。って、潮の香りは?…。マスクしていたから?・・・違う、空気が綺麗だから、海が綺麗だから匂いがしないのかなって思いました。(たしかに名古屋港や知多や蒲郡の海は、こことは違う海の匂いがする)
島内の移動はレンタカーです。3日間の相棒は、可愛らしいシルバーのニッサンマーチでした。 まず初運転で向かった場所は屋久杉…ではなくて、北へと車を走らせ「志戸子(しとこ)ガジュマル園」のガジュマルの木々を見てきました。 ガジュマルという樹は亜熱帯から熱帯に自生する常緑高木で、屋久島がガジュマルの自生する国内最北端とのこと。 そしてここ「志戸子ガジュマル園」は、もともと数百年も前から防風林として生えていたたガジュマルの森を公園にした場所なんです。 入園料¥200を支払い、園内へ一歩踏み入ると、そこは亜熱帯のジャングルでした。
今まで見なれた木々たちとは全く異なる枝・幹ぶりが不気味で、恐ろしい魔女がいるような森に一瞬理解不能になりました。 垂れ下がった気根はやがて自分の幹や他の木に絡みつき、奇怪な姿を作り出します。 気根はだんだん太くなり幹のように樹皮が発達し、地面に到達すると幹と区別がつかなくなります。 またアスファルトやコンクリートさえ突き破る力があり、土台となってしまった木はやがて枯れてしまうので「絞め殺しの木」とも呼ばれています。 パワーを感じるというより、その奇怪な姿かたちに圧倒されてしまい、こういう木や森もあるんだと思い知らされました。 このガジュマルは屋久島では集落や神社で、よく見られる身近な木です。島内の中間・猿川・栗生神社にも巨木があります。 屋久島は亜熱帯の島なんです。
岡崎製材 (株) 総務 杉浦 久枝
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