屋久島の 魅力に迫る! 番外編
-- 『 ヤクスギランド 』その1 --
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屋久杉自然館から車で40分、標高1000m~1300mのヤクスギランドに到着です。
向かう途中、だんだん道は細く、カーブ険しく、山を登っているのが車でもわかる程の坂道。
道中、思いがけないヤクザルファミリーの遭遇で、一気にワクワクさせられました。
その可愛いらしさは、不安な山道への思いを消してくれました。
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到着しても相変わらず小雨。
レインウェア、レインキャップ、カメラにも雨対策をし、入口で環境整備推進協力金(¥300)を支払いました。
いよいよ入山?入園?! ヤクスギランドへと足を踏み入れました。
いざ登山!といういで立ちの私には、戸惑ってしまうくらい歩きやすく、お散歩気分にさせてくれる遊歩道のハイキングコースから始まります。
すぐに出迎えゲートのような姿の「くぐり栂」を通ります。
幹周9.1m、樹高23mで、屋久島スギ原生林として国の天然記念物になっています。
初めに出会った巨木ゆえ、この先々を楽しませてくれそうな予感がしました。
「くぐり栂」の後も、歩道は整備されているけれど、辺りを見渡せば、見渡すほど、三河の山のようではない光景が飛び込んできました。
あたり前なんですが、ココは屋久島です。
訪れた時期は12月なのに、雨でコケやシダが青々しています。
小雨まじりの天気のせいか、しっとり濡れて生き生きしているんです。
私はコケマニアじゃないけど、雨水を含んだコケの様子に、シャッターを切らずにはいられませんでした。
他にも倒木した木はそのまま残され、自然にコケや若葉が息吹いている光景(倒木更新)もアチラコチラに見られるのです。
遊歩道のまわりは、深い深い森の中、太古の昔のままなのです。
岩の上に力強く生える木、森の斜面で日差しを求め、根元が太く曲がっている木、合体木、など様々な姿かたちの木々。
何より、屋久杉の巨大な切株(土埋木)もいたる所に残されています。
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「森の神様に会いに行こう」の撮影でよく山を歩くのですが、切株更新や倒木更新は、これほど当たり前には見られないです。
生命の受け継がれる姿、時間の経過の中に足を踏み入れ、その場所に身を置くと、自然の大きさと深さに感動させられました。
ヤクスギランドは、森の姿をそのまま手軽に見られるようになっています。
そう、ここは世界自然遺産の森でしたね。