森の神様に会いに行こう

2004年8月取材

大野瀬の子持ち桂

所在地 愛知県豊田市稲武町
樹種
根廻13.6m
樹高27.5m
推定樹齢?年

美しい姿をした桂の樹がありました。「大野瀬の子持ち桂」です。写真でおわかりのように、根っこからたくさんの幹がいっぺんににょきにょきと。最も太い木で直径60cm、細いものでも20cm程度のものまでが約50本。こんなふうに1株から群生しているために子持ち桂と呼ばれているのだそうです。桂は水辺を好む樹だといろいろな本に書いてあった通り、根元にはやはり渓流がさらさらと流れていました。一本一本もまぁまぁ太いのですが、束になってかかるとかなりデカイ部類に入ります。根廻13.6m、樹高27.5m、樹齢は書いてありませんでしたが長生きそうです。廻りの草もきれいに刈られていて、道路から谷へ降りていく階段も新しく整備されていて蛇とかサソリの心配はありません。「月瀬の大杉」(長野県根羽村)へ向かう国道153号線を稲武町の道の駅「どんぐりの里いなぶ」を越えて、さらに9kmほど飯田方面へ、左を注意して「大野瀬の子持ち桂」の看板を探してください。そこを左折して、ダートの林道を1.2kmほど行くとまた看板があって、そのすぐ下の谷にその美しい姿を見つけられます。夏の行楽で奥三河・南信州方面へお出かけの際は是非それぞれの森の神様までお立寄りください。(あまの)

 
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